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建物が完成するまでの電気工事の流れ(事例2)

ここでは、建物に電気を供給する屋外の電気設備工事にスポットを当てて紹介していきます。

工事名: 農林業の知と技の拠点施設 連携・交流館(仮称)電気設備工事

工 期: 2021年9月10日~2022年12月28日

建物概要: 木造2階建 873㎡

施工者: 日生電機株式会社

高圧受変電設備(キュービクル)の設置

キュービクルを設置する基礎工事を行います。
砂利地業を行い、捨コンクリートを打設後、基礎本体の配筋工事を行います。
また、キュービクルから建物へ電気を送るケーブルを引き出すために、所定の位置に配管を立ち上げておきます。

配筋が終わったら、型枠を設置してコンクリートを打設します。
コンクリートの養生期間が終わったら、型枠を外して基礎の完成です。

キュービクルを固定するためのアンカーボルトの取り付けを行います。
(あと施工アンカー工事)

キュービクルのチャンネルベースを据え付けていきます。
あらかじめ引入れられたケーブルに注意しながら作業します。

ベースをアンカーボルトでしっかり固定していきます。締付時のトルク管理も大切です。

キュービクル本体を搬入し、据え付けていきます。
この現場では、3分割で搬入されています。

一番奥から、慎重に据え付けて行きます。(高圧受電盤、低圧電灯盤)

中央部分の据付です。(低圧動力盤 No.1)

最後の盤を据え付けていきます。(低圧動力盤 No.2)
据え付けが終わったら、チャンネルベースと盤相互をしっかり固定します。

盤内の配線、建物への幹線ケーブルの接続等を行い、絶縁測定、検相、耐圧・リレー試験等を行って問題のないことを確認してから、受電・送電となります。(写真は絶縁測定)

耐圧・リレー試験を行っています。

引込設備と高圧受変電設備(キュービクル)の完成です。

架空配線工事のようす

この現場では、高低差のある敷地となっているため、架空配線方式も活用されています。

ちょう架用線にケーブル滑車を取り付け、まずは牽引用のロープを渡していきます。

牽引用のロープが渡ったら、ケーブルを取り付けて、引き側と送り出し側で調子を合わせて引っ張っていきます。

ケーブルを引き終えたら、ちょう架用線にハンガでちょう架します。
同様の作業を繰り返します。

ちょう架完了です。